そうやってログインできるかと思ったら、次になぜか二次認証が必要だという画面が出て、SMSで別のパスコードが送られてきます。少し待って画面の上に表示される6ケタの数字を暗記するのですが、これが私の年齢だと、ちときついのです。

 そこまでやってようやくログインが完了したと思ったら、さらにそのアプリの使い方のチュートリアル画面が始まります。要するに、会社の側でアプリをアップグレードしたせいで、このような現象が起きたのですが、「何も支払いのときにこんな作業を、高齢者予備軍にさせることはないんじゃないか」と強く思いました。待ってくれていたレジの方にも根気が必要だな、と思った体験です。

 この支払いの際にSMS認証をさせるというやり方は、別のQR決済アプリでも見かけました。セキュリティ強化だという言い訳はわかりますが、はっきり言って、レジでの支払いには向かないやり方です。消費者としては、いずれ消えてほしいと願っています。

キャッシュレス決済拡大で
見えて来る「3つの問題」

 とはいえ話を戻すと、私よりさらに高齢者である80代の母も、コンビニでQRコード決済を表示し、2%分のポイントをゲットできるようになりました。冒頭でお話ししたように、日本全体でも予想を上回る予算消化率になっているということから、QRコード決済はこの10月を境に、日本社会に想定以上に浸透し始めたと考えられます。

 さて、おそらくこのまま日本のキャッシュレス決済は順調に拡大していくものと思われますが、そうなるとその先、どのようなことが起きるのでしょうか。私が近い将来問題になると考えている3つの問題について、ここで整理してみたいと思います。

 1つめは、小売店の側の手数料水準の問題です。今回、政府のポイント還元施策の適用を受けるためには、決済事業者は手数料を3.25%以下にしなければならないというルールが設定されました。さらに一部のQRコード決済事業者は普及のために3年間などの期間を設定して、手数料ゼロにしています。