待望のベースモデルが登場
2018年11月のロサンゼルスモーターショーで、まずは「カレラ S」と「カレラ 4S」がデビューした新型ポルシェ911、タイプ992。第8世代となった911シリーズも、近年のポルシェの法則にのっとって順調にモデルレンジを拡充している。
今年1月にはオープンモデルである「カレラ S カブリオレ」および「カレラ 4S カブリオレ」を追加。遅れること半年、今年7月に911シリーズのベースとなる「カレラ」と「カレラ カブリオレ」が、そして9月のフランクフルトモーターショーで、「カレラ 4」と「カレラ 4 カブリオレ」という派生モデルが発表された。
フランクフルトモーターショーのプレスデイ翌日、もっともベーシックな「カレラ」とそのオープン版である「カレラ カブリオレ」、そして発表されたばかりの4WDモデル「カレラ 4」と「カレラ 4 カブリオレ」にドイツで試乗することができた。
なぜベースモデルではなく「カレラ S」から市場導入したのか、911のセールス&マーケティング担当者に話を聞くと、欧米では「カレラ S」の人気が圧倒的に高く、先代の991では約7割を占めたという。一方で、日本で人気なのはカレラだ。991では約85%を占めたというから、日本の911ユーザーにとっては待望のベースモデルの登場というわけだ。