任天堂の新型ゲーム機は7-9月期(第2四半期)に高得点を上げた。中国とのスマートフォン向け事業がパワーアップアイテムになるかもしれない。同社が31日発表した7-9月期決算は売上高、利益ともに難なくアナリスト予想を上回った。営業利益は前年同期から倍余りに伸び、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたコンセンサス予想を約3割上回った。こうした業績に大きく寄与したのは、家庭用ゲーム機「Switch(スイッチ)」より価格を抑えた小型の携帯専用「Switch Lite(スイッチ・ライト)」だ。スイッチ・ライトは9月に発売された。7-9月期の販売台数は195万台と、同四半期中の販売日数がわずか10日しかなかったことを踏まえれば見事な実績だ。スイッチ両機種を合わせた販売台数は480万台に達し、前年同期比50%増を記録した。新機種は200ドル(日本では1万9980円)と手頃な価格の上、「ポケモン」などゲームの品ぞろえが豊富なことから、年末商戦での好調な売れ行きが期待されている。
任天堂「スイッチ」オン、中国市場参入も追い風
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