米カリフォルニア州のザビエル・ベセラ司法長官は6日、個人情報保護を巡り進行中の調査について、情報提出を要請する召喚状にフェイスブックが十分に従っていないとの見解を示した。ベセラ氏は記者会見で、フェイスブックに情報提出を義務付けるようサンフランシスコの上級裁判所に求めていると明かした。その上で、6月の召喚状に対する「これまでの反応は明らかに不十分」だと語った。カリフォルニア州検察当局は2018年、最大8700万人のユーザーデータが英データ分析会社ケンブリッジ・アナリティカに不当に共有されていた可能性をフェイスブックが公表したことを受け、調査を開始した。事情に詳しい関係者によると、フェイスブック社内では、個人情報保護上の問題となり得る慣行にマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が関与していた可能性を示す電子メールが見つかった。社内では、連邦当局の調査に応じたプロセスで発見されたこうした電子メールについて、少なくとも広報面でフェイスブックが不利になるとの懸念が持ち上がっている。
フェイスブック、召喚状への対応「不十分」 加州司法長官
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