グーグルがウエアラブル端末メーカーのフィットビットを21億ドル(約2287億円)で買収する背景には、過去に足掛かりを築き損ねた健康データ市場で主力プレーヤーになるという同社の夢がある。スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどで心拍数や体温などのリアルタイムデータを収集できる日を大手テクノロジー企業は心待ちにしていた。こうしたウエアラブル機器のメーカーは収集したデータを他社と共有することがあるが、共有先は特に明らかにされていない。フィットビットのプライバシーポリシーでは、「解析サービスや広告サービスを当社に提供するパートナー企業」や第三者のアプリと協力しているとしているが、企業名は明記されていない。