今回は、東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻の廣瀬通孝教授と研究チームの方々が考える、「ITがつくる未来の高齢社会」について、書いてみたいと思います。
「リアルタイム・ビジネスの実現」という視点からは少し離れますが、これ、面白いです。
何が面白いかっていうと、これまでの「高齢者を救済するためのIT」とは全く異なり、以下の「逆転の発想」から、各種の可能性が考えられているところです。
- 高齢社会の人口構造ピラミッドを逆手にとって、高齢者に社会を支えてもらおう!!
- 今の高齢者は、「肉食系」で「元気」。
- この高齢者を、ITを活用することで社会を支える戦力にしようではないか!!
- 例えば、ITを活用することにより、高齢者の知識や匠の技などを最大限に活かして、生産活動、つまりビジネスで彼らに大活躍してもらうことができれば、社会の活性化、高齢社会の課題の解決につながるはず!!
前々回、米国のディズニーがスポンサーしている、ディズニー・リサーチという研究機関が開発した、話題沸騰の「Touché(トゥーチェ)」という、これまでとはまったく異なる発想で開発された、ユーザーインターフェースの新たな可能性をご紹介いたしました。
そのご縁で、バーチャル・リアリティや、ウェアラブル・コンピュータの日本の先駆者である廣瀬教授を紹介していただき、いろいろと興味深いお話を伺ってまいりました。