【バロンズ】日本や欧州の株式に目を転じるべき
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好材料を織り込んで史上最高値を更新

 10月が始まってから伝えられたニュースはおおむね市場にとってプラスのものだったため、投資家の買いが集まって米国の主要株価指数は史上最高値を更新した。

 米中間の貿易交渉は第1段階の合意に向けて進んでおり、その場合、両国による既存の関税の一部撤回が含まれる可能性がある。一方、引き続き製造業の弱さを示す兆候はあるものの、経済指標は米国の消費者が依然として健全な状態にあることを示している。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和姿勢は続いており、今年3回の利下げを行い、イールドカーブの逆転は解消された。

 企業業績に関しては、注目を集めた幾つかの例外はあったものの、第3四半期の業績発表はやや低くなっていた市場予想をおおむね上回っている。クレディ・スイスの米国株ストラテジストであるジョナサン・ゴラブ氏によると、SP500指数の1株当たり利益(EPS)は、業績発表シーズン直前に前年同期比2.3%の減益と予想されていたのに対し、同1%増益となるペースで発表されているという。

 こうした状況を受けて先週の主要株価指数は、SP500指数が0.9%高の3093.08、ダウ工業株30種平均が1.2%高の2万7681ドル24セント、ナスダック総合指数が1.1%高の8475.31となった。3指数ともそろって史上最高値を更新して引けた。SP500指数は週間ベースで5週連続の上昇となったが、これは2月以来のことである。小型株のラッセル2000指数も0.6%上昇して1598.86で週末を迎えた。