No.1になる方法【その2 弱い相手と戦う】
自分より弱い相手と戦うことをランチェスター戦略では、「足下の敵(そっかのてき)」攻撃の原則といいます。
戦うときには、自分より強い相手と戦わないことです。自分より上位を競争目標とし、下位を攻撃目標とします。目標を混同しないことが大切です。
多くの企業がおかす間違いは、この競争目標と攻撃目標を混同することです。
自分に力がないのに、どうしても自分より上位のNo.1企業に戦いをのぞみたくなるのです。それも何となく…です。勝てたらいいなという程度で戦えば、負けるのは目に見えています。
そうではなく、まず勝てる場所を選び、勝てる相手を選ぶことです。
これはつまり、競合との力関係を知るということなのです。人は誰でも自分のことで頭が一杯で、相手のこと、特に競合のことが見えなくなります。
しかし、No.1企業ほどしっかりした戦略をもっているものです。むやみに上位に戦いを挑むのではなく、まず弱い相手に勝つことの方が最終的な勝利を手にする可能性が高くなる、これこそが戦い方、つまり戦略なのです。