そこで著者が提案するのが、RPDサイクルである。RPDとは、R(準備する)P(計画する)D(実行する)の頭文字をとったものだ。目標に向けてRで徹底的に準備をし、Pで計画を立て、Dでその計画を実行する。このシンプルな3段階を繰り返していく仕組みである。RPDサイクルをまわすことで、自分の思いを相手に伝えられ、最高の結果を得ることが可能となる。

◇相手の攻略ポイントを「見える化」する

 交渉は、熱いプレゼンやクールで理路整然とした解説をすれば必ず成功するというものではない。登山家が登山ルートを探るように、戦略ルートを探す必要がある。

 そのとき役立つのが、相手を攻略するための「戦略図」だ。具体的には、今回の交渉における問題点は何か、相手の懸念は何かといった点を見える化する。そうすれば、現状の問題点に気づきやすくなる。

 情報を整理して「戦略図」を書くのは、一冊のノートである。著者はこれを「準備ノート」と呼ぶ。ノートの見開きのたった2ページだけで、交渉相手を口説くための交渉の糸口を見出すことができる。

【必読ポイント!】
◆人生が変わる! 「準備ノート」のつくり方
◇ステップ1

 ここからは準備ノートをつくるためのステップを順に紹介していく。まずは1冊のノートを用意しよう。B5やB6など、どの大きさでもかまわない。著者のおすすめは方眼ノートである。

 ステップ1では、ノートの真ん中のページを開く。40枚ノートなら20ページ目だ。大事な交渉や成し遂げたいことの実現までの間に、何度もノートを開くことになる。そのため、一番開きやすい真ん中のページを使うのである。

 また、真ん中より前半のページには交渉相手の情報を、真ん中より後半のページには自分の情報を書き込む。このように、ノートの前半と後半で情報を収納する場所を分けることで、必要な情報をサッと見つけられる。