香港警察は、火炎瓶などを使用するデモ参加者らに対し、実弾を使用することもあると警告した。これは、香港理工大学のキャンパスを1週間にわたって占拠している強硬なデモ参加者らの排除に警察が手間取っているためだ。警察は16時間にわたって大学を包囲し、放水、催涙ガス、非致死性の発射物などによる攻撃を続けていた。17日遅くには、黒ずくめの服装の抗議グループが、傘の下に身を隠しながら警察の攻撃に対抗。一部は警察に対し、火炎瓶やれんがを投げつけた。その前には、警官が足を弓矢で撃たれたり、キャンパスに通じる橋を渡ろうとした警察の装甲車両に火がつけられたりする事態にもなっていた。過去1週間は、5カ月以上続いている反政府デモで最も暴力的な1週間となった。このところ暴力の拡大は、11月24日に予定される香港区議会議員選挙が実施できないのではないかとの懸念を生んでいる。また、香港政府と警察には、より強硬な対抗策をとり、デモを沈静化させる方法を見いだすよう中国政府からの圧力が強まっている。200万もの人々が参加した6月の平和的デモ以降、デモは次第に暴力的になっている。
香港警察、大学内デモ参加者への発砲を警告
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