貿易をめぐる中国との口論は長引いているが、関税撤廃の合意が実現し、次の段階に進んだとしてみよう。そうすれば、次の問題に取り組むことができる。それは、国民1人当たりの国内総生産(GDP)がメキシコ以下である中国が、その経済規模と影響力において、米国を上回る現実的可能性があるのかという問題だ。その可能性は、警戒感を生む。しかし、われわれは以前にも、同様の状況に置かれたことがある。「Trading Places: How We Are Giving Our Future To Japan」のような本のことを覚えている人がいるだろうか。私も覚えていない。全ての国の行き着く先は人口動態で決まるというのが現実だ。