米トランプ政権は18日、米国内の通信機器業界に対し、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)との取引禁止に関する猶予期間を90日間延長した。米国は国家安全保障上の理由から半年前に自国企業に対しファーウェイとの取引を禁止したが、再度この猶予期間を延長した。従来の猶予期間は18日に失効する。米中貿易交渉が大詰めを迎える中、ファーウエイに対する新規制を避けたい思惑とみられる。ウィルバー・ロス商務長官は声明文で「商務省は引き続き慎重な扱いを要する技術の輸出を厳しく監視し、米国の国家安保を脅かすような者にわれわれの工夫を利用されないようにしたい」と述べた。同省は5月に禁輸先リストにファーウェイを追加。ファーウェイは半導体メーカーなどの米国企業からの部品の輸入を禁じられた。