香港にある英総領事館の元職員サイモン・チェン氏(29)がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のインタビューに応じ、8月に自身が中国当局に身柄を拘束された際、秘密警察から拷問を受け、香港で6月以降続く民主派デモを主導する活動家らの情報提供を強く求められたと明らかにした。チェン氏によると、取調官らは英国が香港での抗議デモを扇動したと見なし、その役割についても繰り返し問いただしたという。ドミニク・ラーブ外相は、チェン氏に対する中国側の対応は「拷問に等しい」と非難。英国と中国の緊張関係につながる恐れがあると述べた。チェン氏は15日間にわたる拘束期間中、身の安全を心配し自身の携帯電話やソーシャルメディアアカウントのパスワードを教えたと述べた。また軍や情報機関で働いた経歴があると考えた英国籍の領事館職員2人の名前も挙げたという。さらに抗議デモに関わっていた一部参加者の情報も提供。ただ心が痛みできるだけ曖昧にしようとしたと証言した。
香港の英総領事館元職員、中国の秘密警察から拷問
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