2020年の米大統領選に向け民主党の指名を争う10人の候補者らは20日、5回目となるテレビ討論会に挑んだ。弾劾調査を巡りドナルド・トランプ大統領を批判することでは足並みをそろえたが、医療制度や税制を巡っては中道派と進歩派の立場の違いが改めて浮き彫りとなった。バーニー・サンダース上院議員(バーモント州)は「残念ながら大統領は病的な嘘つきであるだけでなく、米国近代史において最も腐敗した大統領である可能性が高い」と述べた。サンダース氏に加えてエリザベス・ウォーレン上院議員(マサチューセッツ州)、ジョー・バイデン前副大統領、インディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ氏の4人が有力候補に躍り出る傍らで、きっかけをつかもうとする他の候補者らの狙いもあり、討論会では政策を巡る論戦も繰り広げられた。