韓国企業の業績悪化が
一段と鮮明に
足元で韓国企業の業績悪化が一段と鮮明になっている。韓国取引所の発表によると、今年初から9月までの韓国上場企業の営業利益は、前年同期比約39%減少した。
中でも注目されるのが、韓国経済の屋台骨ともいうべき大手財閥企業の収益減少幅が大きいことだ。サムスン電子とSKハイニックスの2社だけで、全体の減益の8割程度を占めている。この2社が、韓国経済全体に与える影響は大きい。逆に言えば、この2社の回復傾向が明確にならない限り、韓国経済全体が明るさを取り戻すことは難しいだろう。
韓国経済がそこまで追い込まれているにもかかわらず、文大統領は依然として、「南北統一」「反日主義」の二枚看板の政策にわき目も振らず邁進(まいしん)しているようだ。文大統領は、本当に韓国経済のことを考えているのかと疑問にすら思ってしまう。
すでに若年層中心に失業率が高止まりの傾向を示しており、それらの世代にはかなり文大統領に対する不満も蓄積しているとみられる。また、韓国経済の低迷が続くようだと、韓国という国のリスク=カントリーリスクは、上昇することが考えられる。