香港は経済的自由の恩恵を示す見本のような都市だが、現地の市民は24日、政治的自由をも求めていることを示した。区議会(地方議会)選挙の投票率は過去最高に達し、民主派候補が勝利した。政治・法律面での自治を奪おうとする中国の試みを拒絶した形だ。区議会議員452人は地域の懸念に対応する以外の権限をほとんど持たない。それでも今回の選挙は香港全体として初めて、半年に及ぶ反政府デモに評決を下すチャンスとなった。有権者の71%超が投票所を訪れ、地元紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによるとこれまでに民主派が201議席を獲得したのに対し、香港の体制派や親中派が得たのは28議席にとどまっている。このほか独立系候補12人も当選した。