音楽歌詞サイトを手掛ける米ジーニアス・メディア・グループは、アルファベット傘下グーグルの行動が競争を妨げ、自社事業が損害を被ったとして提訴した。ニューヨーク州ブルックリンの裁判所に3日提起された訴訟は、グーグルとカナダの歌詞ライセンス提供会社リリックファインドに対し、合計で最低5000億ドル(約54兆3100億円)の損害賠償を求めている。こうした訴訟は、グーグルなどハイテク大手による一部の事業慣行が小規模な競合を閉め出しかねないとの懸念を浮き彫りにするものだ。司法省と米連邦取引委員会(FTC)はハイテク企業の一部措置を巡る調査に着手した。地域ビジネスのレビューサイトを運営する米イェルプや旅行情報サイト運営の米トリップアドバイザーなども、グーグルが検索結果の表示で自社コンテンツを不当に有利に扱っていると非難している。