自らの苦労を反映して
生まれたサービス

「有益な情報で日本における引っ越しの壁をどんどん下げていきたい」と話す、リアルエステートジャパンの山本さん

「realestate.co.jp」の前身サービス「GaijinPot」が生まれたのは1999年。アメリカ、オーストラリアから来た2人の青年が作り出した。当時はまだインターネットも今ほど普及しておらず、本人たちも情報不足により、職探しや部屋探しで、自分たちの想像をはるかに超える苦労をしたという。

「特に部屋探しにおいて、当時は日本語が話せない外国人が自力で部屋を探すのは、ほぼ無理だったようです。日本人の友人、勤め先の助けが必須だったと聞きました」(山本さん)

 そこで彼らは、自分たちのような外国人が日本で不便なく暮らせるように「GaijinPot」というWEBサイトを立ち上げた。これは英語をはじめとする多言語での「職探し」「学校探し」「部屋探し」「掲示板による情報交換」を主な内容として、外国人と日本をつなげる情報発信プラットフォームだ。その後「部屋探し」部門が大きく成長して2006年「realestate.co.jp」としてスピンアウトしたのだ。

 賃貸情報で約3万9000件、売買情報で2000件から3000件を取り扱う「realestate.co.jp」。多くの外国人ユーザーがこの不動産サービスを利用している。

 同サービスは不動産情報の掲載、マッチングサービスにとどまらない。日本で引っ越しをする際の知識、タウン情報、外国人に人気の日本の街など「徹底的な外国人視線で有益な情報を提供すること」に徹している。

「情報量では大手不動産情報サイトにはかなわない。当社では、いかに訪れて役に立つのかを追求することにより、価値のあるサイトを作り上げているのです」(山本さん)

 同社では外国人ライターを雇い、「日本に訪れた外国人による記事作成」も行っている。