高田馬場にはミャンマー人のコミュニティが存在する Photo:PIXTA

日本にある「異国」
高田馬場、西葛西、西川口…

『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』書影『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』 室橋裕和著 晶文社刊 1800円+税

 現在日本に在留する外国人の数は約264万人。日本の総人口が約1億2659万人で、在留外国人数はその約2%ということになるそうだ。ちなみに統計の取り方や外国人の定義に若干の違いはあるが、フランスは約12%、イギリスが約13%、ドイツが約9%というから先進国の中では日本はやはりまだまだ外国人が少ない国だろう。

 だが一方で入国管理法が改正され新たに外国人労働者の受け入れを拡大する政策がとられることで、これからはますます外国人は増えていく。少子高齢化社会の打開策として外国人労働者を受け入れることの是非や、受け入れるにしても十分な体制が整っているかどうかといった問題について、議論は尽きない。が、今日本にいる人たちはすでに、たゆまぬ日常を営んでいる。本書『日本の異国 在日外国人の知られざる日常』はそうした在日外国人の日常を訪ね歩いたルポである。

 高田馬場にはミャンマー人、西葛西にはインド人、西川口は新たなチャイナタウンが、神奈川県の大和周辺にはベトナムやカンボジア、ラオスの人々のコミュニティーが存在する。竹ノ塚のリトル・マニラ、池袋にはバングラディシュ人。

“そんな「異国」が、気づいていないだけで日本にもたくさんある。そしていま、これらのコミュニティを核にして、外国人が急速に増える時代を迎えている。大きくなりつつある外国人社会が、僕たちの生活空間に触れはじめてきたのだ。”