動き出してみなければわからないことは、動き出さなければわからない

OODAループ思考では、いま何が起きているのかを観察して、あるがままの事実を自分なりに捉えることに重きを置きます。

世の中のさまざまなことや周囲の人たち、そして自分自身に対する理解を深めることで世界観が深まれば、いつ、どんな状況に置かれても迷わず最適な行動を取れるようになるからです。

転職活動で言えば、現在の仕事、自分の実力やなりたい姿をあらためてよく考えたうえで、希望の職種や会社を絞り込み、転職エージェントに登録したり、会社の実情や待遇に関する情報を集めたりすることが、世界観の更新につながります。

その結果、現在の仕事を続けるほうがいいという判断に至るケースもあるでしょう。

この場合、一見すると何もしていないようですが、そうではありません。最終的に転職はしなかったけれど、自分の市場価値や最新の転職市場の状況を知り、それまでの自分の理解が現実に合致していたかどうかを観察しているからです。

わかった結果、当初の予想どおりだった場合もそうでなかった場合も、その結果を手持ちのパターンに反映することで世界観は更新され、より深く、確かなものになっていきます。

現在の仕事や自分に疑問を感じたり、ほかの会社や別の仕事で自分の夢が実現したいと思ったりしたら、その時がその人にとっての転職のタイミングなのです。