せっかくのこの集中できる環境を生かすためには、そうした一切の通知をオフにしておくことをお勧めしています。当社でも、それが標準のルールです。

 ただ、電話がかかってきた場合や、携帯メールの通知までをオフにするのは躊躇(ちゅうちょ)する方も多いのではないでしょうか。私の場合も、スマホの通知は基本的にオフにしていますので、緊急のものは携帯メールに連絡くださいとスタッフに対して伝えています。

 では、そうした緊急の携帯メールが、本当に緊急なものかというと、そうではなかったり、返答が不要な報告のみということもあったりします。

 そのために仕事を中断してスマホを取り出し、パスワードを解除してメールを見るということをしていると、せっかく入ることができた集中モードが失われやすくなることもあります。

 これを防ぐための方法の1つに、スマートウオッチの活用があります。

 例えば、Apple Watchの場合、携帯メールなどへの通知がスマホよりも先にApple Watchに届きます。その場合、パソコンでキーを打ちながら、腕を少し傾けるだけで、わざわざスマホを見なくても、メール内容をすぐに見ることができます。

 本当に緊急だと考えた場合には、仕事を中断してでも対応する必要があると判断できますし、逆に、不要だと思った場合には、仕事を続けることができます。

 経験的には今すぐ中断する必要がないことが、7~8割以上の確率であります。このような工夫だけでも、集中モードの中断を防ぐことができるのです。

意図的につくる必要のある運動習慣

 当社は、100人全員が在宅勤務をしています。仕事に集中しやすいだけではなく、移動時間もなく、その時間を仕事にあてることもできます。

 ところが、昨年前半ごろから、体調不良を訴えるスタッフが少しずつ増えてきました。

 調べてみると、忙しくて仕事に集中してしまい、一日中、家に居て、外出することさえなくなったという人が多いことが分かってきました。移動時間がないというメリットが、逆に、極度の運動不足な状態をつくりだしてしまったのです…。

 その後は、チームごとに、どのような運動習慣をつくっていくのかについて各自に考えてもらい、日々、報告し合う仕組みをつくるなどの対策を行うようになりました。