米下院司法委員会は4日、ドナルド・トランプ米大統領がウクライナに政敵に関する調査を依頼したとされる問題で、初回の弾劾公聴会を開いた。共和党と民主党のメンバーはトランプ氏の弾劾訴追の可否を巡り、激しく対立した。司法委のジェロルド・ナドラー委員長(民主、ニューヨーク州)は、トランプ大統領が最終的にウクライナに対する支援を提供したことは重要ではなく、「米国の選挙に対する外国政府の干渉を招いたことがそもそもの問題だ」などと述べた。また、民主党が弾劾手続きを急ぎすぎているとの共和党の批判に対しては、「われわれが今、トランプ氏の行為を抑制しなければ、トランプ氏はまた必ず、自らの利益になるよう選挙への干渉を招く」と主張した。