民主党の大統領指名候補は、2020年7月にウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれる党全国大会での1回目の投票では決まらないのではないか、との懸念が党内で強まっている。こうした事態になれば、1952年以来のことだ。現時点では、支持率と資金の両面で3月末まで十分に戦える候補は4人いる。ジョー・バイデン、ピート・ブティジェッジ、バーニー・サンダース、エリザベス・ウォーレンの各氏だ。5人目のマイケル・ブルームバーグ氏は、巨額の資金を持ち、3月に予定されている27州の予備選と2州の党員集会より前の展開は全く気にしないという戦略を取っている。さぞかし膨大な資金が費やされることだろう。これが候補者の現況だ。ただ規則についても考える必要がある。民主党は代議員を得票率に比例して割り振る。つまり、州または選挙区で15%以上の票を獲得した候補者が、この基準を超えた他の候補者と代議員を分け合う。加えて民主党は予備選の日程を前倒ししており、69%以上の代議員が2月と3月に選出される。この段階では多くの候補者がレースに残っており、票を分け合うことになるだろう。69%という代議員の割合は、2016年の民主党の指名獲得競争における最初の2カ月と比べると13ポイント高い。
【寄稿】民主党の候補指名、党大会で決選投票も
大統領候補は特別代議員の投票で決まる可能性
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