米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは5日に公表した報告書で、2017~18年に米国の利用者やドライバーが被害に遭った性的暴力の事案が5981件だったと明らかにした。配車サービス企業が世界各地で受けている批判のリスクが浮き彫りとなった。ウーバーは今回、配車サービス事業の安全性に関する初めての包括的調査の結果を自主的に公開した。特に性的暴力は、ウーバーのみならず、競合する米リフトや中国の滴滴出行(ディディ・チューシン)にとって頭痛の種となっており、政治家や権利擁護団体、消費者から問題を解決するよう求める声が強まっている。報告書は、合意のない身体接触がウーバー利用時に最も多く見られる性的暴力だと指摘。こうした接触は18年に1560件報告されている。同年のレイプやレイプ未遂は515件報告された。