米人工肉メーカーのビヨンド・ミートやインポッシブル・フーズは、次の大きな商機が中国にあると考えている。一方、地元の新興企業は中国人の嗜好(しこう)を熟知する強みを生かし、米企業よりも優位に立つことを狙う。
中国は植物由来の代替肉をつくるメーカーにとって魅力的な市場だ。世界最大の人口を擁する同国は、購買力も肉の消費量も猛スピードで伸びているからだ。さらに、アフリカ豚コレラ(ASF)の感染拡大で豚の国内飼育頭数が半減し、豚肉・牛肉・鶏肉の価格急騰にも直面する中、中国当局はこうした人工肉製品の使用を奨励している。
インポッシブル・フーズ(本社・カリフォルニア州レッドウッドシティー)は先月、習近平国家主席も出席した上海の貿易見本市で人工肉バーガーを初公開した。競合するビヨンド・ミート(本社・ロサンゼルス)は来年、中国に進出する予定だ。