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原油市場は、新たな現実に身構えている。それは、湾岸地域におけるエネルギー供給の大きな混乱は当分終息しそうにないということだ。
米国とイスラエルがイランを最初に攻撃した際、一部のトレーダーは混乱が数日間続くと予想していた。だが現在はそれが数週間、あるいは数カ月続くと見込んでいる。原油市場の混乱が長期化するとの懸念が高まる中、12日にはブレント原油が1バレル=100ドルを再び突破した。
ホルムズ海峡では12日、複数のタンカーが攻撃を受け、イランの新最高指導者はこの重要な航路の封鎖を続けると誓った。ドナルド・トランプ米大統領は、原油価格よりもイラン政権による核兵器入手の阻止が優先事項だと発言。複数のアナリストは、戦争が長引けば原油価格は数年ぶりの高値になる可能性があると指摘する。
分析会社スパルタ・コモディティーズのニール・クロスビー氏は、「市場はますます神経質になっている」とし、「ホルムズ海峡封鎖によるサプライチェーン(供給網)の問題だけでなく、中東地域のインフラへの攻撃による中期的な影響も拡大している」と述べた。
トレーダーやアナリストたちは、狭い航路ながら通常は世界の石油の20%が通過するホルムズ海峡に注目し続けている。
石油アナリストらは現在、より長期にわたる混乱を予想。戦争が続けば、ホルムズ海峡はまひ状態が続く可能性が高い。またイラン政権が存続したまま戦闘が早期に終結した場合でも、同国が世界的に重要なエネルギー航路に対する支配力を強める可能性があり、リスクは残る。
米金融大手ゴールドマン・サックスは今週、予想よりも長引く混乱を理由に原油価格の見通しを引き上げ、より極端なシナリオではブレント原油が3月と4月に平均145ドルに達する可能性があるとした。同行は現在、ホルムズ海峡での混乱が21日間続くと予想。従来は10日間だった。
ゴールドマン・サックスのベースシナリオでは、ブレント先物は3月と4月に平均で1バレル=98ドルになると見込まれている。同行は1週間前、3月の原油価格は80ドル台になるとしていた。








