中国でも日本でも子どもの教育に熱心な親は多い。しかし、競争が激しい中国の教育ママぶりは、日本に比べるとそのレベルはあまりにも違う。子どもに対する教育や人生のあり方に関する認識の違いも大きい。具体的にどう違うのか。(日中福祉プランニング代表 王 青)
幼児から英才教育を徹底的に行う
中国の教育ママたち
「わが子は、スタートラインで負けてはいけない」――。
これは、中国の幼児園児~中学生を持つ「教育ママ」が皆一様に歯を食いしばって考えることである。
現在の中国では、このような教育ママの多くは、アラフォーで「一人っ子」第1世代であり、働き盛りのキャリアウーマンでもある。彼女たち自身は大学や大学院で勉強し、社会人になってからもキャリアを積み、厳しい競争を勝ち抜いた。いわば成功者だ。高学歴なほど教育に熱心という統計結果もある。なので、自分の子どもにも人一倍の努力をし、同じ成功の道を歩むことを望む。
妊娠中から、すでにこれから生まれてくる子の人生を設計しているのだ。