米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、現行の政策金利水準を適切と考えているため、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)では、当局者の金利見通しを示す「ドットプロット」の重要性がこれまで以上に高まりそうだ。ドットプロットチャートでは、各当局者が向こう数年の金融政策の推移をどう描いているのかが匿名で示される。FRBはこの金利見通しを中銀の見解と解釈しないよう警告しているが、その中央値は市場の予想を誘導する役割を果たしているFRBは今年7月、9月、10月に各25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施。フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.5~1.75%まで引き下げた。その後、FRB当局者の多くは今は3度の利下げによる効果を見極める時だとの見解を表明。そのため、金利変更に関する手掛かりはほぼ全く示されていない。
今週のFOMC、注目は金利見通し示す「ドットプロット」
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