中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)はドイツで第5世代(5G)移動通信網の構築に関する契約を確保した。同社製品の利用に対して政界から反対の声が上がっているものの、ファーウェイは欧州一の経済大国ドイツでの地位を強化する。スペインの通信大手テレフォニカは11日、ドイツでの5Gインフラの構築にファーウェイとフィンランドのノキアの通信機器を採用する計画を明らかにした。ファーウェイの機器については使用前に承認を経るとしている。ノキアとファーウェイは5Gアンテナ用機器の供給に「同等の責任を負う」。一方、テレフォニカのドイツ法人テレフォニカ・ドイチュラントは、より慎重な配慮を要する中核ネットワークの業者を来年選定する予定だ。