米上院外交委員会は11日、対トルコ制裁法案を可決した。ロシア製地対空ミサイルの購入などに対するもので、トルコ当局は反発している。トルコのメブリュト・チャブシオール外相は同委員会の採決に先立ち、米国が制裁を科すなら報復も辞さないと国内メディアに語った。米軍が使用するインジルリク空軍基地と、北大西洋条約機構(NATO)が監視活動で利用するレーダー施設を報復対象に含める可能性をにおわせた。この法案は上院外交委員長を務める共和党のジム・リッシュ上院議員(アイダホ州)と民主党幹部のロバート・メネンデス上院議員(ニュージャージー州)が起草し、米政府に対して過激派組織「イスラム国(IS)」に対抗するための包括的戦略などを求めている。