サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコの株価が上場2日目も急伸し、ムハンマド・ビン・サルマン皇太子の切望していた2兆ドル(約217兆円)というバリュエーション目標を達成した。アラムコ株は12日序盤の取引で8%高の38.15リヤルをつけた。バリュエーションは世界で過去最大となった新規株式公開(IPO)の際の1兆7000億ドルから2兆ドルに上昇した。アラムコ株は11日の上場初日に10%上昇し、値幅制限の上限で取引を終えていた。企業価値の増大は、わずか1.5%の浮動株がバリュエーションに多大な効果をもたらしたことを物語る。11日は3億ドル分の株式の売買だけで、アラムコの価値はほぼ2000億ドル押し上げられた。株価38リヤルで計算すれば、アラムコ株の1.5%は300億ドル分に相当する。
サウジアラムコ、時価総額2兆ドルに 皇太子の目標達成
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