ロシアはドイツの外交官2人を国外に退去させると表明した。ロシア政府が関与したとドイツ検察がみる殺人事件を巡り、ロシア側が捜査協力を拒んだため、ドイツは今月4日にベルリンのロシア大使館の外交官2人を追放していた。ベルリンでチェチェン共和国の元反体制派指揮官が殺害された事件を巡り、ドイツ連邦検察は同日、ロシア政府が画策した可能性があると指摘していた。ロシア外務省は、自国の外交官を国外退去処分にしたドイツの判断には「根拠がない」と反論。同省によると、ドイツの外交官は7日以内のロシア出国を命じられた。ドイツ外務省の報道官は、ロシアの決定は「間違った合図を送ることになる。不当だ」と述べた。