中国ではアパート賃貸の方法に創造的破壊を引き起こし、活況の不動産市場で利益を上げようと狙う新興企業がひしめている。北京や上海などの大都市ではここ数年、不動産価格の急騰を受けて、多くの若い労働者や大学新卒者が賃貸アパート市場に押し寄せている。それを取り仕切るのが「アパート運営会社」だ。アパートの家主と長期リース契約を結び、それを個人にサブリース(転貸)する。典型的なのがリノベーション(改装)や区画分けを行った後に個人に貸し出すやり方だ。中にはアパートをまるごと転貸する場合もある。このビジネスモデルは米シェアオフィス大手ウィーワークと似ているが、それを住宅に当てはめたものだと、サヴィルズ・チャイナの調査責任者ジェームズ・マクドナルド氏は指摘する。家具なしスペースの複数年リース契約を結び、家具付きの即入居可能な部屋に改装し、その分を上乗せした家賃で転貸するのだ。