――筆者のジェームズ・マッキントッシュはWSJ市場担当シニアコラムニスト ***  「繰延需要」論は、少なくとも筆者のこれまでの人生では、強気派の根拠のよりどころだ。だが、株式相場では、投資家は本気で買いの機会をうかがっており、米中の貿易戦争や英国の「合意なき」欧州連合(EU)離脱による大きな脅威が後退するたびに、リスク資産の値上がりが繰り返される。  貿易協議がひとまず片付き、英総選挙は与党・保守党の圧勝となった今、これが株高ブーム再来の始まりなのか、それとも単に安堵(あんど)感から広がっている買いの最終局面にあるのかが問題だ。