ウーバーの料理宅配事業、縮小に向かう理由Photo:NurPhoto/gettyimages

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 投資家は成長を最優先するより利益を味わうことを好み始め、世界の料理宅配セクターが業界再編の波にのまれつつある。

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は16日、料理宅配サービス「ウーバーイーツ」がインドの料理宅配事業を現地競合のゾマト・メディアに売却する方向で協議していると報じた。前週末にはフランクフルト市場に上場しているドイツの料理宅配会社デリバリー・ヒーローが株式非公開の韓国同業ウーワ・ブラザーズの株式88%を取得すると発表した。合弁会社を設立する見通しで、ウーワの評価額は40億ドル(約4400億円)とされる。一方、欧州ではオランダの料理宅配会社テイクアウェイ・ドット・コムとハイテク投資会社のプロサスが料理宅配ウェブサイトの英ジャスト・イートの買収合戦を繰り広げている。テイクアウェイとプロサスはいずれもアムステルダム市場に上場している。