フランスの自動車大手グループPSAの取締役会は17日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合を巡り、法的拘束力のある合意を支持した。複数の関係者が明らかにした。PSA取締役会は、取引の金額条件を修正したほか、統合で誕生する新会社の企業統治(コーポレートガバナンス)体制を見直した覚書を交わすことを全会一致で承認した。両社が10月に発表した統合計画を地固めする大きな一歩となった。統合によって年間売上高500億ドル(約5兆5000億円)規模の世界有数の自動車大手が誕生する。新たに中国国有の東風汽車集団に関する取り決めも盛り込まれた。東風汽車は保有するPSA株12.2%の一部をPSAに売却し、新会社の株式約4.5%を取得する見通し。FCAは産業用ロボット部門コマウを統合手続き完了時まで保有し続けることになった。
PSA取締役会、フィアットとの統合合意を支持
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