そしてその食パンのお店も、そのことを熟知した上で製造し、販売している。

 つまり、高付加価値の食パンに対する需要と供給が合致するから売れるのである。

 値が張る食パンを作るお店は、その食パンの価値を理解・納得してくれる顧客に買っていただくことで売り上げをあげ、さらにその顧客をリピーターにしてビジネスを安定的に成長させるというビジネスモデルとキャッシュフローを、創業の時点からしっかりデザインしていたということだ。

 これが3つ目の秘訣だ。

いかにして
顧客を増やすか?

 いかにして顧客を増やすか?という別の観点も見てみよう。

 値が張る食パンを購入する顧客の友人には、「近しい収入の人」や「食・健康に対して似たような価値観を持った人」などの「顧客の候補」もいる。

 これらの「顧客の候補」を「顧客」にするためには、値が張る食パンを頻繁に買いに来てくれる顧客が、友人に口コミをしてくれることが非常に有効だ。

 これは友人が「あの人が購入している食パンは少々高いけど、きっとおいしいに違いない。なぜならあの人は健康志向が強く、家族思いで、舌が肥えているから」と判断して、実際にその食パンを買い求めるという行動を起こすかもしれないということだ。

 その背景には、ハロー効果が見え隠れしていることも忘れてはならない。

 SNSを介して特定の財・サービスが売れるようになっていく現象も、その背景にはハロー効果がある。

 テレビのCMに芸能人を起用する場合、視聴者から見て「誠実そう」「信頼できる」などの印象を持ってもらえている芸能人を起用するのも、まさにこの理由による。