新聞を読んで顔をしかめるビジネスパーソン
最近の「手数料ゼロ化」報道に不安を抱いている金融関係者は多いだろう(写真はイメージです) Photo:PIXTA

最近、金融ビジネスの手数料がゼロに向かっているというニュースが多数報じられている。この現象が意味するところをどう読み解けばいいのか解説するとともに、金融業界にとっての「希望」についても考えてみよう。(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員 山崎 元)

銀行も証券会社も運用会社も
「いまの形」は維持できない

 金融マンは不安なはずだ。彼らの多くは「日本経済新聞」を読んでいるが、ここしばらくの紙面を見ると、金融ビジネスの手数料が消滅する方向のニュースが多数報じられているからだ。

「投信運用手数料、下げ拡大」「三菱UFJ系、世界株ETFで最低」(12月19日朝刊1面)、「ETF、市場の主役に 資産6兆ドル、5年で2倍」「マネーの流れ早める 」(12月23日朝刊1面)、「ネット証券『手数料ゼロ』過熱」「顧客つなぎ留めへ背水」「収益モデル描けず消耗戦」「投信手数料ネット銀も無料化」(12月24日朝刊7面)、と連続している。