「手数料0.5%超」の金融商品を絶対に買ってはいけない理由Photo:PIXTA

きっかけはNHK!

 筆者が「0.5%ルール」を思いついたきっかけは、NHKの「クローズアップ現代プラス」という番組への出演だった。金融商品販売の問題を扱う回だったのだが、打ち合わせの際にキャスターの武田真一アナウンサーに「一般の個人がお金の運用で失敗しないためのアドバイスを一つだけあげるとすると、何がいいでしょうか?」と問われた。

 その時、「年間に支払う手数料の合計が運用金額の0.5%を超えるものを全て避けてください。そうすると、ダメな運用商品やサービスの大半を避けることができます」と思いついた。番組スポンサーに気を使わなくてもいいNHKなので、番組本番でも話すことができた。

 これは、自分でも気に入っている投資家へのアドバイスの1つだ。

 100万円を1年間運用するのに5000円、1000万円なら5万円以上払うのは払いすぎであり、馬鹿馬鹿しく高いのだという価格感覚を持つと、毎月分配型の投資信託、ラップ運用、ロボアドバイッザー、アクティブ運用、貯蓄性保険(たいていは外貨建て)などの、手数料を考えただけでダメな運用商品やサービスの大半を避けることができる。