米下院がドナルド・トランプ大統領に対する弾劾条項を可決したことで、次の舞台は上院での裁判に移る。だが、その時期や手続きを巡っては不透明感が漂っている。下院は18日夜、トランプ氏がウクライナに政敵であるジョー・バイデン前副大統領に対する調査を実施するよう圧力をかけたとされる問題で、「権力乱用」および「議会妨害」の2つの弾劾条項を可決した。トランプ氏はこれで、上院で弾劾裁判を受ける歴代3人目の大統領となる。トランプ氏の罷免には3分の2の賛成が必要で、ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は罷免の可能性はゼロだと言明している。だが、弾劾裁判の実施時期は、民主党のナンシー・ペロシ下院議長が下院で可決した弾劾条項を上院にいつ送付するかに左右される。