米ミシガン州からドイツに至るまで、世界の自動車業界は車載電池の供給元である韓国メーカー同士が矛を収めることを望んでいる。争いの影響は、テスラと競合する電気自動車(EV)、何千人分もの米国の雇用、さらにはトランプ政権による中国への対抗策にまで及ぶことになるからだ。韓国最大級の財閥であるLGグループとSKグループの子会社のLG化学(LGC)とSKイノベーション(SKI)は現在、ワシントンの米国際貿易委員会(ITC)の場で、激しい争いを繰り広げている。LGCは、同社の企業秘密をSKIが盗み出し、それを利用して大規模な車載電池供給契約を獲得した上、窃盗行為の証拠を隠滅したと主張している。SKIが獲得した契約の中でも特に際立っているのは、フォルクスワーゲン(VW)との契約だ。