人生でいちばん後悔するお金の使い方とは何か? 人生を変える一冊として話題を集めるベストセラー『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』は、ムダ遣いや浪費よりも、はるかに深い後悔を生む使い方を示している。本書に示された一つのシンプルなグラフが、その残酷な現実を浮き彫りにする。(構成:ダイヤモンド社書籍編集局)
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お金の価値は加齢とともに低下する
「人生で後悔するお金の使い方は何か?」と聞かれれば、多くの人は「ムダ遣い」や「浪費」を思い浮かべるかもしれない。
だが、世界的ベストセラー『DIE WITH ZERO』が示す答えは、少し意外だ。それは――「使うタイミングを間違えること」である。
本書には、次のような一文とグラフが紹介されている。

赤ん坊はお金を使えない。高齢になると、体力や健康、自由度が下がる。結果として、お金で買える人生経験をもっとも深く味わえるのは、その中間の年代になる。
著者はさらに、こう続ける。
ここで突きつけられるのは、残酷な現実だ。お金の額は同じでも、年齢によって価値は変わってくる。20代で使う10万円と、70代で使う10万円。どちらも「10万円」だが、そこから引き出せる体験の幅、記憶の濃さ、人生への影響は大きく異なる。
それでも私たちは、こう考えがちだ。「若いうちは我慢して、年を取ってからゆっくり使えばいい」と。
だが、先ほどの曲線を思い浮かべればわかる。お金は将来に持ち越せても、そのお金でできたはずの経験は持ち越せない。
旅行、挑戦、学び、人との出会い。それらには「できる年齢」「できる体力」「できる環境」が確実に存在する。
だからこそ、『DIE WITH ZERO』が警鐘を鳴らすのは、浪費ではない。「使うべき時に使わないこと」だ。
老後への備えとともに、「いましかできない経験」にもお金を使っていく。このバランスを取ることこそが、将来の後悔を分ける分岐点なのかもしれない。
(本原稿は、『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著・児島修訳)に関連した書き下ろし記事です)





