「やっぱそうなのかなぁ、だよなぁ。今まで全然モテなかったやつが、いきなりあんなかわいい子と知り合えるわけないよなぁ。目が覚めた、ありがとう片ちゃん」

 そう言って帰ろうとしたので、慌てて引き止めました。

「冗談だよ、冗談!いきなり帰るなよ!それでなんなんだよ、相談って?」

「アプリでたくさんの人に会って食事をしたりしたんだけど、なかなか会話が弾まなくてこういうの向いてないのかなと思っていたら、最近やっと本当に好きな人に出会ったんだよ。だけどなんか怪しいところがあって…」

「へぇー、それでどんな子なの?写真とかないの?」と聞くと、マサヒロはその女性の写真を見せてくれました。

 方まで伸びた髪は明るい茶色で、ゆるくパーマがかかっています。目が大きくまつ毛も長いハデな子で、マサヒロが今まで好きになった人を何人か知っていたので意外でした。

「お前こんな派手な子、好きだったっけ?年はいくつなの?」

「25歳。今までおとなしい女性としか知り合ったことないから、新鮮で一緒にいて楽しいんだよ」

「それで何が怪しいの?」

初デートで彼女から
「もう一軒」の誘い

 1週間ほどメッセージのやりとりをしていて、その後初めて会うことに。居酒屋で食事をしていたら会話が弾んで、結局お店を出たのが23時前くらい。解散でいいかなと思っていたら、彼女の方から「もう一軒行きませんか」って言ってきたそうです。

 彼女が気に入りそうないい感じのお店を探して歩いていたら、キャッチの人が声をかけてきて、案内されるがまま入ったのが、とあるビルの3階にあるバー。そこにはカラオケやダーツがあったそうです。