また、大学ラグビーにもその良い影響がもたらされ、12月1日に秩父宮で行われた早明戦は満員の観客を集めたし、27日に開幕した全国高校ラグビー大会の前売りチケットも例年の2倍以上の売れ行きだという。

 ラグビーはスタジアムで観戦すると、やみつきになるスポーツだ。選手の体と体がぶつかり合う音は聞こえるし、必死でボールをつなぐ選手の姿にも感動する。チケット購入者にはW杯をきっかけに興味を持った人が多いだろう。その人たちがラグビーの迫力を間近で体感することで多くがリピーターになるはずで、今季のトップリーグは満員の盛況が続きそうだ。

 また、今W杯の快進撃によって出場したほとんどの選手の顔と名前が全国区になったのも大きい。プレースキックを着実に決めたスタンドオフの田村優、快足を飛ばしてトライを奪ったウイングの福岡堅樹、松島幸太朗らのバックス陣だけでなく、今回はフォワードにも光が当たった。リーチマイケルが務めたフランカー、姫野和樹のナンバー8、そして地味なフロントロー、プロップの稲垣啓太、具智元、中島イシレリ、フッカーの堀江翔太などだ。日本代表では「ワンチーム」になった彼らが、トップリーグでは敵味方に分かれて戦うのも観戦の興味をかき立てる。

 これに加えて魅力なのは今季のトップリーグにはW杯で上位に進出した強豪国の代表メンバーが続々と加入していることだ。優勝した南アフリカ代表からは7人、3位になったニュージーランド代表からは5人、ベスト8のオーストラリア代表からは4人の選手が来た。

 ワールドクラスの選手たちのプレーを目の前で見られるだけでなく、彼らの加入が日本の選手たちの刺激になり、よりハイレベルで迫力のある試合が楽しめそうなのだ。W杯で盛り上がったラグビー熱は今後もしばらくは続くだろう。