米証券取引委員会(SEC)は、企業向けコミュニケーションツールを手掛ける米スラック・テクノロジーズなど、注目企業によるニューヨーク証券取引所への上場を巡り調査している。上場初日の取引執行などに関して幅広い調査が行われているという。関係筋が明らかにした。SECの法執行担当者は先頃、電子取引を手掛けるシタデル・セキュリティーズなどに書簡を送り、6月20日に行われたスラックの直接上場に絡み、初値をつけるまでの状況などに関する情報提供を求めた。その他の新規株式公開(IPO)に関する情報も要請したという。関係筋によると、規制当局はシタデル・セキュリティーズ、および少なくとも他の企業1社に対して、初値がつく直前に送信した電子メールなどのメッセージを提出するよう求めている。