新年の抱負の実現方法
達成できる小目標を積み重ねる

 明言に「多くの人が1年のうちに達成できることを過大評価し、10年のうちに達成できることを過小評価している」というものがある。ビル・ゲイツの言葉ともアンソニー・ロビンズの言葉ともいわれているが、思わず頷かされるような説得力をともなったものである。

 新年の抱負が挫折しやすい理由のひとつはここにありそうだ。できそうもない新年の抱負を掲げてみて、掲げた瞬間は「やってやろう!」とテンションが上がるのだが、やるうちに徐々に達成が難しそうな気がして意欲が失われてきて挑戦がフェイドアウトしていく……。これが毎年繰り返されているわけである。

 また「自分が何をしたいか、何を達成できるか」を10年単位で想像することは難しい。「10年」と言われてみても漠然としていて具体性が思い描きにくいからである。しかし「想像しにくいことだから実現も不可能だろう」と決めつけてしまえば、自分の可能性を閉ざすことになる。挑戦すれば意外と達成できたかもしれないことをやる前から諦めてしまうのである。「10年」の響きは途方もないように聞こえるが、実はそこまで恐れるほどのものでもないのだ――ということを上述の明言は伝えているわけである。

 目標を1年単位で、そして10年単位で達成するのが難しいのは、上手な目標設定ができていないからである。逆にいえば目標設定さえうまくできれば達成も容易になる、らしい。

 では、上手な目標設定とは何か。まず大きな目標を設定し、次にその目標を達成するために必要な事柄を“小さな目標”として細分化して、この“小さな目標”をひとつずつ達成していくことを目指す。これが上手な目標設定である。

 例えば「今年中に10kg痩せるぞ!」と決意したとする。ひと月経過して体重はほとんど変わらなかったが、まだあと11カ月の猶予が残されている、なんとかなるだろう――では、達成に向けて有効な過程を行けているとは言い難い。

 年に10kgの減量が目標なら、ひと月あたり減ってほしい体重は約0.83kgである。ひと月0.83kgの減量を成功させ、これを12カ月分積み重ねることで「年に10kg」の減量は達成される。月ごとの小目標に落とし込むことで具体性や実現の現実味が増す。

 そして小目標をクリアできれば達成感が得られ、モチベーションが持続しやすくなる。「月に0.83kg」の小目標を達成するためにさらに細かく「週に0.2kgやせる」「週に3回、15分のウォーキングをする」と刻んでいくのもいいだろう。

 大目標を達成するための過程で得られる、小目標を克服した際の達成感は非常に重要らしく、ここにピントを絞った目標設定の方法もある。最初は確実に達成できるような、馬鹿馬鹿しいとすら思えるレベルの小目標を自分に課すのである。狙いは、まず達成感を感じることにある。