世界的な自動車販売低迷による業界再編の波が中国にも忍び寄っている。中国自動車最大手の上海汽車集団(SAICモーター)と広州汽車集団(GAC)は今週、次世代技術の開発や海外展開などでの提携で合意した。提携にはカーシェアリングや電気自動車(EV)向け充電などの新規事業も含まれる。自動車メーカー各社は、ウーバー・テクノロジーズが手掛ける配車サービスやアルファベット傘下のグーグルが開発する自動運転車などとの競争や、最新技術の開発を巡るコスト増に直面している。プライスウォーターハウスクーパース(PwC)によると、中国には大小合わせて約80の自動車メーカーがあり、業界幹部やアナリストは何年も前から業界再編の必要性を指摘していた。