GooglePhoto:Reuters

──WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 グーグルのボスはたくさんの難題を抱えている。中でも暦は彼にとって不利だ。

 グーグルの親会社アルファベットは今月初め、スンダー・ピチャイ氏を最高経営責任者(CEO)に指名した。ピチャイ氏は2015年の組織再編以降、中核事業であるグーグルの経営を担ってきた。今回の動きはグループ全体の指揮系統を明確化するものだ。グループには、共同創業者にとって思い入れのあるムーンショットプロジェクト(壮大な実験的事業)に取り組む「アザーベッツ」と呼ばれる部門もある。今回の人事には、うれしい昇給も伴っていた。アルファベットは先週、ピチャイ氏に史上最高規模の報酬パッケージを与えた。それには、S&P100指数と比較した株価パフォーマンスなど、特定の業績目標の達成に連動した2億4000万ドル(約263億円)の株式報酬が含まれる。