海外に進出し始めてからこの20年、中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)は中国の国家的企業育成策からかつてないほど恩恵を受けてきた。創業者で最高経営責任者(CEO)の任正非氏は今年、ファーウェイは国家支援に頼っていないと言明。同社の広報担当者はその後、任氏のこの発言について「特別な政府支援ではない」という意味だと説明した。ファーウェイは政府からのインセンティブについて、割と限定的にしか明らかにしていない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の調べでは、同社は政府から約750億ドル(約8兆2000億円)の資金援助を受けていた。それには税優遇、政府による信用供与、土地購入、政府補助金が含まれる。