社内不倫がバレた社員に対し、会社が取るべき対応とは写真はイメージです Photo:PIXTA

仕事ができてイケメンのB課長は、部下のA子との不倫関係を楽しんでいた。だが、ある日、A子のミスが原因で社内中に不倫がバレる事態となった。果たしてB課長が払った代償とは。(社会保険労務士 木村政美)

<甲社概要>
従業員数200名の建設会社。本社のほかに数カ所の支店がある。
<登場人物>
A子
:28歳。独身。本社で総務を担当している。お酒を飲みに行くのが好きで特にワインには目がない。
B課長:35歳。本社営業担当から今年4月営業課長に昇進。仕事ができてイケメンなので社内の女性社員にモテる。5年前同僚のC子と結婚したが、新入社員歓迎会で隣席だったA子とワインの話で意気投合、その後深い仲となる。
C子:35歳。B課長の妻で、本社の違うフロアで勤務している。
D課長:40歳。総務課長でA子の上司。
E社労士:甲社の顧問社労士

年始は妻を実家に帰し
部下の女性と温泉旅行

 B課長と付き合うようになって8カ月。外回りが多いB課長と社内で仕事以外の話をすることはないが、昼休み中や仕事が終わると個人のスマホでLINEのやり取りをし、月2回、退社後にデートを楽しんだ。

 2人の関係が会社にバレないように、待ち合わせ場所はいつも最寄り駅とは異なる駅の改札。A子があらかじめ検索サイトで調べておいたワインバーでワインを飲みながら、お互いのウンチクや愛の言葉を語り合うのがいつものパターンである。B課長はA子とつきあう前から連日夜11時頃に帰宅していたし、帰宅後はA子とは一切LINEのやり取りをしなかったので、C子に浮気がバレることはなかった。